【都市開発系の就職先】ってどこ?を解説!

就活

こんにちは!は〜み〜です。

今日は自分の就活の話を書こうと思います。

最初の記事でも書きましたが、私自身、一体どこに就職すればいいんだ!?状態で就活を始めました。

研究室が出来たてで、目安になる先輩もいなかったので、ほんとに迷子になりました。

同様の悩みを持っている学生さんの参考になれば嬉しいです。

※ちなみに、そもそもどんな仕事があるのかわからないけど何らかの形でまちづくりの仕事をしたい!という方のための記事です。

研究室はたまたままちづくり系だけど、意匠設計をやりたい!など明確な意志がある人は読み飛ばしてください。

就職先候補の会社

さて、就活を控えるまちづくり系学生の皆さん、現時点で就活先候補の具体的な会社名、ぱっと出てきますか?

たぶん、まちづくり系の仕事があるかは知らないけど、ざっくり建築業界という意味で、

  • 設計事務所
  • ゼネコン
  • デベロッパー
  • ハウスメーカー
  • 行政(公務員)

あたりの有名どころの会社をイメージすると思います。私もそうでした。

結論から言うと、だいたいその認識で大丈夫です!笑

皆さんがイメージしているような建築系の大手会社には、ほぼもれなく都市開発系の部署があります

ですので、とにかく有名どころでまちづくりの仕事をしたいのであれば、大手建築系事務所の関連部署を受けてみましょう

※その部署に採用枠があるかどうかは会社によりますので、各自で確認してみてください

皆さんのやりたいこと

就職先はある!ということを認識したところで、まずは社会から取り残される不安はなくなったでしょうか?

次は、それぞれの会社(業界)がどのような仕事をしているかについて解説します。

皆さんのやりたい仕事はどんな仕事ですか?

そのイメージと、ある会社の手がける仕事が一致していれば、有力な就職先候補になりますね。

会社(業界)ごとの仕事の違い

以下の会社(業界)について簡単に解説します。

  1. 組織設計事務所の都市開発・都市計画分野
  2. デベロッパーの企画・開発分野
  3. ゼネコンの企画・開発分野
  4. その他日本を代表する大手企業の不動産分野・グループ会社
  5. 不動産関連の専門コンサル
  6. 公務員(建築専門職)

※私の現業から見たイメージなので、ざっくりの職種イメージをつかむための解説と思って読んでください。

組織設計事務所 ー自分の頭脳で都市開発を組み立てたい人向けー

都市開発にかかるノウハウと技術を提供する、川下側(受注側)の職種です。

  • 日建設計
  • 日本設計
  • 三菱地所設計

などが有名どころですね。

大手組織設計事務所は、建築設計者として大規模開発案件を手がけていることはメディアでもわかると思いますが、都市開発手法を活用しているような大規模案件では、開発チームも働いていることがほとんどです。

↑建築雑誌などでも、建築主(デベロッパー)、設計者、施工者(ゼネコン)は取り上げられますが、都市開発コンサルまでは出てこないですよね。

ここが都市分野の仕事が表からわかりづらい理由の一つのように思います。

※組織設計事務所の中でも小さな会社では、都市開発分野の部署まで持っていない会社もあります

自分の頭脳を活かして都市開発を組み立てたい人は、組織設計事務所を検討してみてください。

なお、私の現業はこれです。

具体の仕事の内容は過去のブログ記事にいろいろ書いているので、参考にしてください。

デベロッパー ー主体的にまちづくりに関わりたい人向けー

大手のデベロッパーは大規模開発案件を手がけていますので、もれなく開発系の部署を抱えています。

立場は川上側(発注者側)で、組織設計事務所やゼネコンの都市開発チームに業務発注して、できあがった建物を所有する、お金を出す側の職種です。

  • 三井不動産
  • 三菱地所
  • 住友不動産
  • 東京建物
  • 森ビル

などが有名どころですね。

デベロッパーは、建物を所有するほかに維持管理も担うので、ソフト面でのまちづくり(エリアマネジメント)なども仕事にしています

規模は比較的大きくなりますが、主体的にまちづくりに関わりたい人はデベロッパーが合っているかもしれません

ゼネコン ー建物をつくることを目的としたい人向けー

ゼネコンも会社によって開発部署を持っています。

  • 大成建設
  • 清水建設
  • 鹿島
  • 大林組
  • 竹中工務店

など、いわゆるスーパーゼネコンが中心です。

ゼネコンは基本的に施工を本業としているので、そのとっかかりとして開発初期から関与するために開発部署が動いている場合があります。

実際に建物をつくる立場から都市開発に関わりたいという人はゼネコン検討してみてください。

その他の大手会社 ー新しい視点で都市開発を見たい人向けー

がさっとまとめましたが笑、鉄道会社や保険会社、最近ではIT系の会社でも、規模が大きい会社は不動産分野の部署やグループ会社を持っている場合があります。

鉄道会社では、

  • JR
  • 東京メトロ
  • 東急電鉄
  • 京王電鉄

など、都心を走る鉄道会社はほとんどが都市開発部署を持っています。

立場はデベロッパーと同様です。どちらかというと鉄道の利益増強のための沿線開発の側面が強いデベロッパー、というイメージが近いかもしれません。

  • 保険会社
  • 郵便会社
  • その他主要駅の駅前にビルを持っているような大企業

も、いわゆるデベロッパー的側面ももっています。

AppleやGoogleがキャンパスタウンをつくったり、トヨタがウーブンシティをつくるように、最近ではデベロッパー以外の都市づくりプレイヤーが出てきています

新しい視点で都市開発に関わりたい人は、むしろ建設業界以外を探してみるのもいいかもしれません。

専門コンサル ー可能性は無限大ー

上記以外にも、都市開発関連のコンサルを仕事としている会社はあります。

挙げるとキリがないですが、私の現業から見える範囲では、

  • 都市計画連合、RIA、都市ぷろなど、主に法定再開発の総合コンサルティング会社
  • パシコン、オリコンなど、土木インフラ系を基軸としたコンサルティング会社
  • 再開発評価、日本不動産研究所、不動産鑑定コンサルタントなど、不動産の評価・鑑定のプロフェッショナル

など、強みとする分野を持った専門会社がたくさんあります。

とにかく大規模開発をやりたい、というわけではない人は、こうした都市開発に関連の深い専門コンサル会社も視野に入れるといいかもしれません。

この他にも、

  • 会計事務所
  • 登記事務所
  • 測量事務所
  • 交通量調査会社

など、都市開発に関連する会社は多岐にわたり、本当に枚挙にきりがないです。

まちづくりの専門領域をどこまでと捉えるかですが、ここまで広げればもはや就職先候補は無限大です。

公務員 ー堅実な職業として都市開発に携わりたい人向けー

行政側の立場で都市開発に関わる道もあります。具体的には、

  • 国交省
  • 都道府県庁
  • 市役所、区役所、町役場

などです。

都市分野では、都市計画法に基づくマスタープラン作り、開発案件の手続き事務、民間開発案件での事業者との協議、などの仕事になります。

私は就活で公務員試験を受けていないので実はあまり詳しくないのですが、建築系専門職での仕事となるので、都市開発に限らず、建築、土木など広範囲を担当することになると思います

現業で相対する方々をみていると、数年単位で色々な部課をローテーションしてやられているようです。

現業で毎日のように東京都、各区の担当窓口と協議していますが、立場は違えど相当な人数が都市開発に関わっていることを実感します。

堅実な職業として都市開発に携わりたい人は、公務員試験の勉強をしましょう。

まとめ

今回は、まちづくり系の就職先候補について、主要な業界ごとにどんな仕事をしているかについて解説しました。

結論、一番言いたいのは、

都市開発の仕事、めっちゃあります!!

です笑

まちづくり系の学生さんには、まずそこは安心して就活に臨んでもらえればと思います。

その先、

どの道を選ぶかはあなた次第!

です。自分のやりたいことを見つめ直して、考えてみましょう。

以上、参考になれば嬉しいです!

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